top of page

2026年2月1日(日)〜9日(月)全日本学生柔道連盟 海外研修


2026年2月1日(日)〜2月9日(月)、全日本学生柔道連盟主催の海外研修がフランスで行われました。


名城大学から、吉村真奈選手(法2:名古屋大谷)が参加し、そのレポートが届きました。





海外研修を通じて学んだこと

東海地区 名城大学

氏名:吉村 真奈

 



今回参加させていただいた海外研修では、フランスにおける柔道の指導方針や社会での位置づけ、さらに生活文化の違いについて学ぶことできました。



まず柔道についてです。

現地では練習前に授業を受け、フランスの柔道指導の考え方や制度について学びました。

授業で教わった通り、レンヌのクラブチームの練習では子どもに対してゲーム感覚を取り入れた指導が行われていました。

子どもたちは楽しみながら積極的に練習に参加しており、興味や意欲を継続させる工夫がされていると感じました。

また、道場は元々会社として使用されていた建物を利用しており、市の持ち物であるということを聞き柔道教室がフランスに多くある理由の1つになっているのではと考えました。

多くの生徒や保護者が集まっており、地域全体で子どもを支えている印象がありました。レンヌ第2大学を視察した際に保育施設があり、そこも保護者で運営をしていることを聞きフランス自体が大人の子どもや環境づくりに協力する体制の強さを感じました。



柔道の技術面では、ブルターニュ柔道協会との合同練習で学んだことが多かったです。

まず、組み手を重視する選手が多かったように感じました。

また、体重や力に任せた巻き込み技を多用する選手は比較的少ないように感じました。

ただ、低い背負いなどをかける選手は多く感じました。

日本と同様に乱取り中に指導者がアドバイスを行い、終了後に実際に組みながら指導する場面も見られました。

寝技では、締め技を積極的に狙う選手が多い点が特徴的でした。

さらに、練習後には高校生高学年と思われる選手がロープ登りなどのトレーニングを自主的に行われており合同練習も通して主体性の高さが感じられました。



練習前に受講した授業では、柔道に加えて柔術や体操を取り入れている事も学びました。

これにより身体能力や動きの幅を広げていると考えます。

寝技で締めが多かったのも柔術が理由だと考えます。

また、年齢や成長段階に応じて指導内容を変えるため多くの技を知識として学びながらも完全に習得する前に次の段階へ進んでしまう場合があると教わりました。

年間試合数も日本より多いが親善試合に近いと聞いて文化や考え方の違いが大きく出ていると感じました。

さらに、競技レベルの高い選手は大学の在学期間を延長できる制度がある一方で競技生活が落ち着いたあとに改めて学業に専念する人もいると知り、柔道と学業を柔軟に両立できる環境が整っていると感じました。

柔道指導者になるために必要な勉強時間が日本に比べて長いですが国家資格として認められていることが、国を挙げて力を入れている印象を受けました。



グランドスラムパリを生で観戦したことで、フランスにおける柔道人気の高さを実感しました。

特にフランス選手の試合では、観客の盛り上がりが非常に大きく会場全体が一体感に包まれていました。

観客は、学校や団体ではなく子供から高齢者まで幅広い年齢層の人々が個人や家族で観戦しており柔道が国民的スポーツとして親しまれている印象を受けました。

表彰式でフランス国家が流れた際には観客が楽しそうに国歌斉唱しており、日本の雰囲気とは異なる文化を感じられました。

また、ブルターニュ協会で合同練習を一緒にしていた子も友人と一緒に観戦しており柔道を楽しむものとして意識していると感じました。



文化や生活面にも大きな違いを感じました。

食文化では食事が、前菜・主菜・デザートの順で提供されたのが特徴的でした。

現地に住む日本人の方に話を伺ったところ家庭でも同様の形式で食事にチーズを食べる習慣もあると知りました。

ゆっくりお話ししながら食事を段階的に楽しむ文化が根付いていると感じました。



また、人々の生活態度にも違いを感じました。

滞在中には困っていると声をかけてくれる場面が多くありました。

グランドスラムの会場内で水道の使い方がわからない際に教えてもらったり、物を落としてしまった際に拾って渡してくださるような経験がありました。

渡航前はスリが多く治安が悪いという印象を持っていましたが、実際には親切な人が多く事前のイメージとの違いに驚きました。


 

今回の研修を通して柔道は単なる競技ではなく、その地域の教育観や社会環境・文化を反映するものであると学びました。

フランスの柔道は、主に道場や限られた時間で練習が行われています。

そのため競技の完成度を高める以外に楽しさや主体性が生徒自身にある印象を強く受けました。

今回の研修を通して様々な柔道への向き合い方やあり方を学び、今後の自身の競技活動や柔道への向き合い方を考えていくとともにこの経験を生かしていきたいです。



お問い合わせ

メッセージが送信されました。

meijo1962
bottom of page